スイッチ装着の法律について
1998年4月1日以降より、バイクのヘッドライドは常時点灯させるように義務づけられました。その為、ヘッドライトを消すためのスイッチはもともとつけられていません。バイクの保安基準が、『走行時に消灯させる事が出来ない構造であること』とされているためです。
もし、ヘッドライトを付けたり消したりしたい場合は、市販の部品を装着する必要があります。

ヘッドライトスイッチ
ただし公道で使用するバイクの場合は、このスイッチを装着すること自体が違法となるので注意しましょう。(車検も通りません。バイク屋ではつけてくれないでしょう。)
あくまで装着する車両は、公道以外で使用するバイクに限られます。(つけていてもわからないと思いますが・・・)
装着方法
必要な道具
・ヘッドライトON/OFFスイッチ
デイトナやキタコから発売されています。どちらも構造は同じなので
・5㎜六角レンチ
ウインカー横のボルトを外すのに使います。
・8㎜モンキーレンチ又はプラスドライバー
スイッチを装着するのに必要です。
・10㎜モンキーレンチ(又はメガネレンチ、ボックスドライバー)
ミニウインドスクリーンを装着している場合は、外すのに使います。

必要な工具類
・防水用のパテなど
事前準備
この商品はバイク用であるが、配線が防水処理されていません。水にぬれてショートしたらいけないので防水処理をしておくと安心です。(特にスイッチの部分はむき出しとなるので注意)
簡易的に防水するなら、粘土タイプの防水パテを使います。

すきまパテ
がっちりする場合は、信越化学工業 一般電気用RTVゴム 100g 黒 KE45-100BKなどの固まるタイプのパテを使いましょう。(配線周りに使うので、ある程度の耐熱性があると安心です。)
今回は、固まらない粘土タイプの防水パテを使いました。
このように商品の配線はむき出しになっています。この部分は、ヘッドライトカバーの内側に収納するので簡易的な防水でよいと思います。

防水処理されていない

パテで簡易防水
写真を撮り忘れましたが、スイッチ側も同様に配線周りを防水してやります。こちらは、車体の外側に出る部分なので念入りにしておくと良いでしょう。また、パテの代わりにビニールテープをまいて絶縁してもいいと思います。
装着方法
装着は簡単で、10分くらいでできると思います。純正のミニスクリーンを装着している場合は、少し手間が増えますが。
まずは、安全のためにバッテリーのマイナス端子を外します。
次に、ミラー横にあるボルトを5㎜の六角レンチで外します。左右にあるので両方とも外します。

ボルトを外す
ワイズギアのミニスクリーンを装着している場合は、さらに4つのボルトを外します。これは、10㎜のレンチまたはボックスレンチで外せます。左右合わせて4本外します。
次にフロントフェンダー(泥除け)の下をのぞきます。黒いプラスチックが引っかかっているのでこれを外側に広げて外します。

外側に広げて外す
黒いプラスチックが刺さっています。これはフロントフェンダーを上に引っ張ると外れます。

黒い固定具を外す
ここまですれば、ヘッドランプのカバーを開けることができます。ヘッドライトカバーを下の図のように引っ張ります。カバーは完全には取れないので隙間を開けるという感じです。

ヘッドライトカバーを外す
開いた中を見るとこのようになっています。

これを外す
真っすぐに引っ張って外します。
外すと以下のようになります。外した、場所に部品を差し込みます。

部品のつけた
以下のように差し込みます。

接続方法
簡単ですね。
スイッチの配線は、左のウインカーの配線に沿って出してやると綺麗にまとまります。配線の長さにけっこう余裕があるので余った配線はヘッドライトカバーの中に収納しておきます。

スイッチ配線の出し方
ここまでできたら、とりあえず作動することを確認しましょう。
バッテリーのマイナス端子を接続して、エンジンをかけてヘッドライトを点灯させます。スイッチを切り替えてライトが消えることを確認します。
ちなみに、ON/OFFできるのはスモールライトだけなのでハイビームは消灯できません。
うまく作動できたら、ヘッドライトのカバーを閉じていきます。外したのと逆の手順に装着していきます。
フェンダーを下に押して黒いボルトを装着します。

差し込む
左右のカバーも戻します。

カバーを戻す
ボルト類を取り付けます。

ボルトを戻す
スイッチの装着場所は、好みによりますが左のハンドルにつけると操作しやすいかと思われます。頻繁に使わない場合は、水がかからない車体の内部に設置してもいいかもしれません。(両面テープが部品に付属しているのでそれを使うと良いです。)